GALLERY&CAFE SOQSO

EXHIBITION

yukart 「BIRTH」

2022.6.1 - 12

yukart|「BIRTH」

絵描きになって初の個展、そして出身地京都での開催です。
誕生、起源を意味する題名「BIRTH」は八ヶ岳の移住仲間が私にピッタリだと考えてくれました。
今回は展示期間中の土日に2階のカフェで酵素玄米のカレーとおむすびも提供します。
溢れてきた私の作品と酵素玄米で目も体も潤して頂ければと思っています。

会期:2022年6月1日(水)〜12日(日) 
定休日:火曜日
時間:11:00〜18:00(土日 20:00まで)

Profile
yukart
京都出身。小学生になるまでは絵が大好きでよく描いていた。
小学生から短大まではバレーボール三昧でバリバリの体育会系の学生時代。
社会人になり化粧品メーカー、経理、福祉関係、ヨガ、ベビーシッター、飲食店など様々な仕事を経験。
2013年から2020年7月まで東京で暮らし、同年8月から八ヶ岳周辺に移住。
そこから酵素玄米のお店をオープン。
酵素玄米は長岡式酵素玄米という手法で作っており、玄米の選別、洗浄から丁寧に行い専用の圧力鍋で炊き、専用のジャーで最低3日以上寝かせてしっかり発酵させたもの。
消化に良くデトックス効果も期待でき、少ない量でも多くの栄養素を摂取できるので小さなお子様からお年寄りまで家族で楽しめる健康食を提供している。
そして子供の頃好きだった絵を描くことが止まらなくなり、現在はさらに山梨に移住。

近年の主な仕事
2021 小田急多摩センター駅フェンスアート
2022.2月 阪急うめだ本店 イベント「記憶に残るものたち」ライブペイント、展示
2022.5月 伊勢丹 新宿店 イベント 「一期一絵」ライブペイント、展示
その他、美容室やレストランのペイント、ショップの看板、カフェでライブペイントなど精力的に活動中。

INTERVIEW

異色の経歴を持つ画家yukart初個展「BIRTH」開催インタビュー

深く暖かみのある色使いが特徴的な抽象画、動物をモチーフにしたカラフルなアクリル画に、玄米・小豆・塩を専用鍋で炊き3日以上熟成させて作る酵素玄米と、アート&の二刀流で活躍する画家yukartさん。現在、山梨県にアトリエを構え、作家活動と平行しカフェ「yukart酵素玄米」を運営されていますが、実は京都のご出身。202261日からSOQSOで初個展「BIRTHを開催されるということで、お話を聞きました。     Interview & Text / Tetsutoku Morita


小2からバレーボール漬けの日々

ーー京都はどちらなんですか?

上京区の堀川今出川になります。

ーー初めて絵を描かれたのは?

幼稚園の時です。絵が描きたいと自分から頼んで、近くの教室に通ってました。そこは先生は何も言わなくて、スイカとかメロンとかカボチャとか、行くたびに置いてあるものが変わって、それを描いてお菓子3つ貰って帰るみたいな感じでした。

ーー結構自由ですね。

はい。しばらくそういう生活が続いたんです。で、小学校2年生の時、父が小学校のバレー部監督だったんですが「お前もバレーやれ」って。めちゃ長い髪やったのに、いきなりショートカットに切られて、そこからバレーボール人生がスタートしました。

ーーいきなり体育会系に。

2から短大まではバレーボール一色でした。高校が京都で一二を争う強豪校で、春高バレーとかインターハイにも行ってて。うちらの時は京都2に終わったんですけど、本当365日バレー漬けでした。高校時代は、お正月もダイエーとかユニチカとか、実業団に合宿行って。

ーー全国大会行くには、そのくらい練習しないとダメなんですね。

そうですね。社会人になってもチームに所属して、結局30歳位まで週に何回か練習に行ってましたね。で、その時くらいから、絵を描きたいなという気持ちが湧いてきて。35歳の時に結婚して自由な時間が出来て描きだしたんです。で、離婚したら、爆発して描き出したという感じです。

画家へと導いたスイスの街並み

ーーyukartさんの作品は、色彩に独特の魅力を感じますが、独学で描かれてるんですね。今回はジラフの連作と抽象画をメインに展示されますが、それぞれの作風について教えもらえますか?

キリンはアクリルです。動物好きで色々描くんですが、一番自分の中でしっくりくる、かっこいいって感じですね。趣味でもずっと描いていて。2年程前、長野県に住んでたんですが、遊び感覚で「個展します」って、部屋一杯に貼って友達を呼んだんです。そしたらみんなけっこう買ってくれたりして。そこから仕事になっていったんです。

ーーそこからどういう経緯で、抽象画へ?

描いてる内に、だんだん人とか動物といったモチーフから、色で表現するのが楽しくなってきたんです。それで、最初は何も考えないで筆を動かして、だんだん図形ぽくなってきました。

ーーインスピレーションはどこから?

東京でベビーシッターの仕事してた時、何回かヨーロッパに連れて行って貰ったんですよ。イタリア、フランス、スイス、モナコ。あと新婚旅行ではスペインに行って。ヨーロッパとか街がおしゃれで、色も日本と全然違うじゃないですか。そういったイメージがベースになってる気がします。

ーー特に印象に残った街はありますか?

スイスですね。みんなお家にアートを取り入れてて。色とかすごく可愛くて。壁に直接、絵を描いてる家がいっぱいあったんですよ。

ーー有名なアーティストとかではなく、町の芸術家が描いている?

多分そうだと思います。その経験は大きなバックボーンになっていて、ヨーロッパに留学しようとしたんですよ。それで、離婚したらすぐ留学しようと思ってお金貯めてたんです。そしたらコロナが来て、今はやめといた方がいいって感じになって。とりあえず移住でいいかと思って東京から長野へ引っ越しました。

描きたい色の組み合わせが思い浮かぶ

ーー影響を受けたアーティストはいますか?

長野県の八ヶ岳に移住したんですが、芸術家やアート好きな方が沢山いらっしゃって。私はほんまピカソくらいしか知らなかったんですけど、こういう有名な画家がいるんだよって色んな本とかを貸してくれたりして。それで影響を受けた所は大きいと思います。真似して描いてみたりもしたんですが、それだとやっぱりあまり面白くなくて。自分らしくやりたいと思って、今の図形っぽい作風になりました。

ーーモチーフはどこから?

色々なんですけど、昔、スタイリストになりたかったんですね。で、好きなスタイリストさんのインスタライブを見て、その人の家に飾ってある絵とか、服の模様とか、かわいいなと思ったら、それからのインスピレーションで描いたり。

ーーインプットからアウトプットが速いんですね。

それは本当にそうで。その時描きたいものを描いてます。私は色が好きで「この色とこの色を、あーいうふうに組み合わせたらめっちゃかっこいいかも」とか、パッと閃くことがあって。パジャマでもすぐ着替えて描きますね。

ーー色から始まる。

はい。描ける環境じゃなかったら携帯に色をメモっておくんです。文字で書いておけば後から思い出せるので。あと、街を歩いてて、カッコいい服着てる人を目にしたらそれをヒントにしたり。

ーー作品のサイズはどれくらいですか?

色々ですけど、大きいので5060センチ位。小さいのもあるし結構バラバラです。

ーー制作環境は?

長野では一部屋で描いてたんですけど、それが狭くて。もう少し広い所と思い、山梨では一軒家を借りました。その一部屋をアトリエにしています。実はまだ2週間なんですが、携帯とか圏外なんですよね。車もほぼ通らない。めっちゃ静かで小鳥の鳴き声が聞こえて、めちゃくちゃ集中しやすいし、描くにはすごく良い環境になったと思います。

ーー生活の一部として描かれてる。

そうですね。

長岡式酵素玄米は美味しいから続けられる

ーー生活といえば、yukartさんは日々の食事も大切だと考えられていて「長岡式酵素玄米」を提供するカフェを運営されています。

「酵素玄米」は、玄米を小豆と塩と一緒に炊き70度で3日以上発酵させる玄米ご飯なんですが「長岡式酵素玄米」は、玄米の選別、分量、調理器具、計量方法、炊き方など、全ての行程が細かく定められているのが特徴です。

ーー普通の酵素玄米とは違うんですか?

いろんな酵素玄米を試したんですが「長岡式」は1番めんどくさいんですけれど、私は1番美味しいと思って。体調が良くなる気もするし、お腹いっぱいになる上、心満たされるっていうか。だから、酵素玄米のご飯を食べる時は、肉とか魚とか必要ないんです。味噌汁と野菜の炊いたもの、それにお漬け物があれば十分。

ーー長岡式酵素玄米との出会いは?

東京時代、オーガニック系のカフェで働いていて、それの時に「長岡式」を知って興味が湧いて話を聞きに行きました。それで専用の圧力鍋やジャーを揃えたんですが、いざやってみると物凄い手間で、続かなかったんですよ。

ーー大変なんですね。

はい。でも食べたくて。長岡式をやってる方から通販で真空パックのものを買ったりしてました。

ーー長岡式の魅力ってなんなんですか?

美味しさですね。あと、食べると私は体調が良くなります。で、長野に移住して、もう一回やってみようかなという気持ちになって「長岡式」を作ったら、周りのみなさんも気に入ってくれて。店をやってほしいと言われて「yukart酵素玄米」をオープンしました」

ーーすごいですね。やっぱり人間の持っている力を引き出したりするんですかね?

私はよくわからないんですが、美味しいから続けられるんですよね。それが私にとって1番大事。健康に配慮して食べ物に気を遣っていた時期もあったんですが疲れちゃって。今は何でも食べています。今日も普通にコンビニでご飯だったし、全然こだわってはないんだけど、唯一、酵素玄米は美味しいから白米に戻れないんですよね。

ーー個展開催中の土日、6/4,5,11,12日は酵素玄米のヴィーガンカレーとおにぎりを出されます。

当日は、八ヶ岳から持って行った野菜でスパイスカレーを作ってみようかなと思っています。カレーと酵素玄米って相性が良いんですよ。

ーーもちっとした食感が?

そうですね。私は1番おにぎりが好きで、塩とか海苔とめっちゃ合います。

ーーyukartさんにとって「アート」と「食」ってどういうものなんですか?

私の中ではどちらかに偏ってなくて、アートもあって食もあるって感じですね。どちらも自分の表現というか。

ーーアートで心が豊かになり、酵素玄米で体が満たされる。なんだか心と身体が繋がる感じがしますね。

そうですね。自分ができることで人が豊かになるんやったらとても幸せだし、それが基本にあって様々な表現をやってるのかなと思います。

髪型を変える感じで、日常生活にアートを取り入れて欲しい

ーー今回yukartさん初の個展になりますが、見どころは?

絵と酵素玄米、両方楽しめるところ。あとはライブペイントですね。

ーーそれはどういうものなんですか?

「一期一絵」というタイトルでうめだ阪急さんや新宿伊勢丹さんのポップアップで好評いただいたんですが、お客さんとお話しして、絵を飾るシーンや、その方から感じた印象を元に抽象画を描くという企画です。

ーーすごく面白いですね!

値段も今回5500円にしています。アートって高いイメージがあるじゃないですか? 特に日本の人って絵は買うんじゃなくて美術館へ見に行くものみたいな。私はその意識が変わったらいいなと思ってて。髪型を変える感じで、日常生活にアートを取り入れて欲しいなと。それだけで気分が豊かになるし。 

ーースイスの感覚ですね。

はい。暮らしにアートがある事で、気持ちが良くなったり、仕事がスムーズに進んだり、人との関わりが変わったりすると思うんですよ。だからライブペインティングは、今までアートに縁遠かった方も買ってもらえる価格にしています。

ーーお客さんの声で印象に残ったものはありますか?

「自分にとって初アートです」とか「この値段で自分のためだけに描いて貰えるのは嬉しいし絶対に飾ります」みたいな事は言って頂きました。これがきっかけでアートに興味を持ってもらえたらいいなと思ってます。

ーー最後に、個展へ来られる方にメッセージをお願いします。

絵を見たり、酵素玄米食べたり、あと私とお話した事が機会になって、見に来て頂いた方にとっての「BIRTH」何かを始めたり、元気になってエネルギーが湧いてくる、そういうきっかけになったらいいなと思います。

ライブペイントのご予約、お問い合わせはinfo@soqso.jpまでお願いいたします。

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